Mission Final チョコレートを入手せよ!【後編】

2 Comments
飛乃剣弥
 チョコというのはホント、ピンからキリまで色々とあるもので。
 例えば一番安いヤツだと明治の板チョコ。一枚70円。
 そしてSOGOの売り場で見た馬鹿高いヤツ。一個350円。

 一個ですよ、一個!
 一口サイズのヤツ一個で350円!
 ソレだけあれば私の夕食できちゃいますよ!(マジで)
 ピエール・マルコローニだかピラフ・マカロニだか知りませんがちょっとボリすぎなんじゃないですか? 夜店のテキ屋くらいピンハネしてるんじゃないんですか?
 

 まぁ色々と疑心を抱きつつも、ソコは会社の金。






 私のフトコロは痛まない。






 なので買うと決めたらためらいません。








 
 決められたらね。









 なんかさー、












 近寄れねー。








 つか、











 立ち止まれねー。











 え? 俺? いやーただの通行人ですよ? みたいな。








 つまり土俵にすら上がれない状況。 


 そんな感じで三十分ほどが無駄に過ぎ(売り場広いんだ)、私はついに悟りを開きました。














 旅の恥は掻き捨て。












 
 もう二度と来ねぇ!













 男性諸君、一度は経験があるのではないでしょうか。
 近くのコンビニでは買えなくても、五駅くらい離れたコンビニならなぜか買えてしまうピンク・ブック!








 そうです。








 自分は異邦人だということを心の底から受け入れてしまえばいいのです。






 私は向かいました。





 チョコが綺麗に陳列されたショーウィンドウの元へ、お店のカウンターへと。
 そしてどもった声で「コレ下さい」
 すると、










「あ、はいっ。どうもありがとうございますー」











 若い女性店員は極上の笑みで対応。






 その瞬間、私の中で何かが溶けていきました。











 買ってもいいんですか? 










 確かにお金を出して商品を買ってくれる人は皆お客様です。理論的にはそうです。
 でもバレンタイン用のチョコですよ? 周り女の人ばっかですよ? ですよ?








 ホントにいいんですか?









「はい、コチラ商品になります。暖房などが効いたお部屋と、あと直射日光があたる場所はお避け下さい。どうもありがとうございましたー」









 完全に吹っ切れました。








 そう、私はついにこの場での市民権を得たのです。

 壁、というモノは一度乗り越えてしまえばただの足場。
 その後の買い物は、そりゃー堂々としたモノでした。偉そうに質問なんかしてみたり、「やー、説明分かり易いですねー」とか褒めてみたり。









 やべぇ楽しい。










 禁断の花園に男一人。









 俺は今間違いなく、特別な存在になっている。








 そう思うとオラわくわくしてきました。







 そして三十分後。







 大体の値段層のチョコは買い揃え、あと一つくらいかなーと思って立ち寄ったカウンター。
 出迎えてくれたのは若い女性ではなく、岩石面のオバチャン。





「あのスイマセン。このチョコなんですけどー」






 すっかり場慣れした私は軽快な口調で話し掛け、











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「……」




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「……」




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「……はい」









「えーっと、12個入りで1050円でいいんですよね」









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「……」




080204tinmoku2.jpg
「……」





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「……はい」










「あ、えと……じゃ、じゃあコレ一つ下さい」










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「……!」




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「……!?」








080204hai2.jpg
「……はい」











 地雷踏みました。










 何か、一気に頭から血が下りてた、みたいな……。
 ですよねー。ソレが普通の反応ですよねー。

 行きも帰りも、やはり心身共に寒かった一日でした。
 でもネタになったのでよしとする。

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飛乃剣弥
Posted by飛乃剣弥

Comments 2

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飛乃剣弥

酔った時は最悪ですよ、ホント。
次の日、携帯の発信履歴に元カノの名前とかあった日にはもぅ……(ぁぁぁぁぁぁぁ)。

  • 2008/02/05 (Tue) 20:07
  • REPLY
小説好き
確かにあります

なんかわかります。
なんかこう恥かいていいみたいなノリで、変な事やって、正気に戻ってから「やっちまった」て思った事は僕も経験あります。(主に酔った時)

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